40歳以上の方が介護認定を受けるためには特定疾病にかかっているのが条件だということはご存知でしょう。この特定疾病とはどのような病気を指しているのか簡単に説明します。
○筋萎縮性側策硬化症(ALS)
原因は不明。脳から筋肉に指令を送る神経細胞の変性や消失の為、筋肉が萎縮してしまう。
症状は、両手の脱力・指の運動障害が現れ、手の筋肉が痩せていきます。しだいに腕、手足全体と筋肉が萎縮し、呼吸することまでも困難になっていく病気です。ちなみに私の親戚の叔母がこの症状で早くに他界しています。
難病です。
○後縦靭帯骨化症
脊推の靭帯が骨化し、脊柱管内の神経や骨髄を圧迫してしまう。手足のしびれや痛み、失禁などの症状がでます。
○骨粗鬆症による骨折
骨からカルシウムが溶け出し、骨が非常にもろく、折れやすくなります。骨折を伴う場合は、介護保険が適用されます。骨粗鬆症は女性に多い病気です。若いうちから気にかける必要がありますよね。
○シャイ・ドレーガー症候群
自律神経失調症やパーキンソン病、運動失調を主とした小脳症状などの神経疾患です。立ちくらみ、失神などの症状で、進行すると震えやこわばりが起こり、運動失調を主とした小脳症状が現れます。
○初老期における痴呆
脳の器質的な変化により起こった知能低下の症状です。脳血管障害による痴呆と、脳細胞の変性による痴呆(アルツハイマー型痴呆)があります。初老期とはいつ頃を指しているのかというと40~50歳代+で60歳前半あたりを指していると思っていただければ・・・。最近では、なかなか老いを感じさせない方が多くいるので、年齢でくくるのは難しいかもと、勝手に思っています。
○脊髄小脳変性症
神経経路が変性してしまう病気で、ふらついたり、言葉が不明瞭になります。指が不規則に震えたり、眼球の運動障害などの症状が現れます。小脳や脊髄の神経に病変がおこるか原因不明の病気です。ドラマで沢尻エリカさんが熱演されていましたよね。アレです。
○脊柱管狭窄症
脊柱管が推体の変形や移動でせばめられて、神経が圧迫され障害を起こす病気です。四肢や体の痛み、しびれ、筋力低下、歩行障害などの症状がでます。
○早老症
ウェルナー症候群、プロジェリア症候群、コケイン症候群にあたるものです。ウェルナー症候群は、急速に老化していく病気です。成人になって発病する遺伝性の病気で早期に白髪、禿頭、白内障、皮膚の萎縮と角質化がおこります。
○糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症
持続的な高血糖と糖尿を伴う病気です。末梢神経の障害により手足がしびれたりする糖尿病性神経障害。尿に蛋白がでる糖尿病性腎症。網膜にある血管が閉鎖、出血する糖尿病性網膜症。糖尿病はとても怖い病気です。メタボリックよりも怖い病気です。
○脳血管疾患
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの病状です。これにより、重大な後遺症が残った場合です。
○パーキンソン病
神経細胞が減り、神経間の情報伝達がうまくいかなくなる病気です。手足が震え、動作が遅くなり、歩行が困難になっていくなどの症状がゆっくり進行する病気です。若くして発病した場合、進行度は少々早い場合もあります、個人差ですが・・・
○閉塞性動脈硬化症
動脈硬化により、抹消への血流が悪くなる病気です。しびれや手足が冷たく感じられたり、間欠性破行がみられます。
○慢性関節リウマチ
慢性的に関節の炎症を起こして関節の機能が徐々に低下していく病気です。朝のこわばり感や手首や指関節などの腫れや脹らみを伴います。
○慢性閉塞性肺疾患
息を吐くとき、持続性の気道の閉塞を示す病気です。
○膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
各部の関節に炎症が発生し、痛みや運動制限をもたらす病気です。関節の軟骨の変形破壊が始まり、骨軟骨の増殖と2次性髄膜炎を合併する病気です。
○がん末期
以前はがん末期の方は特定疾病には含まれていませんでした。最近の傾向にあるのでしょうね。
末期のがんは本人にも家族にとっても壮絶です。これを少しでもカバーできるようになったのはいいことだと思います。
以上の疾病を見てもわかるように、ほとんどが身体の自由を奪ってしまうものですよね。
これらの病気で治療法が確立しているものは少ないです。進行を遅らせるのが現在の医学で出来る限界だそうです。一日も早く、治療法が確立したらどんなにたくさんの方が救われるだろうと思います。